低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

「死亡フラグが立ちました!カレーde人類滅亡!?殺人事件」

七尾与史先生の小説です。夫が買ってきました。彼はこのシリーズの1作目(「『このミステリーがすごい!』大賞」隠し玉)を絶賛していたのですが、私としては「それ何てメフィストコンサルティング?」、こういう心理誘導によって事故に見せかけて殺すパターンは、松岡圭祐先生の「千里眼」シリーズで慣れ親しんでいます。

この2作目については、まず、カレーは本題じゃないじゃん!前作の犯人「死神」が関わる部分で、わかりやすい罠の裏を読むということについて、主人公コンビの馬鹿馬鹿しい会話が楽しめる部分ではあります。

ストーリーの先は読めるのですが、登場人物の会話や本宮さんの突拍子のなさ、散りばめられたパロディ要素は楽しめました。

しかし最後に、今回の犯人が目的としていた人物の生死が明らかにならないので、少々後味の悪い感じです。

この点については、夫は「死ぬ条件を満たした描写がないから、死んでないんじゃないか?」と解釈していました。その場合、犯人が改心しているので、新たな因縁に繋がりそうな気がしないでもない。

ネタバレですが、犯人が魔女の末裔で、ターゲットが魔女狩りの審問官の末裔(として生まれるはずの胎児)なので、無事に生まれても、魔女の血統を根絶やしにせんという先祖代々の執念に支配されている可能性もあります。ここから3作目が来るかな〜、と少し期待しています。

魔女あっての審問官なので、魔女が改心した時点で因縁が終わっているなら、それで良いのですが。

劇中で登場したスマホアプリ「死亡フラグアラーム」、夫は「欲しい」と言っていたのですが、私は逆の意味で欲しくなる時があるような気がする…。