低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

純粋に楽しみにしていた頃が私にもあった

貴志祐介先生の「新世界より」を文庫で読みました。上・中・下の3分冊で、結構なボリュームです。私は観ていませんが、アニメ化しているようですね。漫画版もあるそうで。そのままのストーリーではないようですが、絵が好みなので読んでみたい気もします。

中巻の帯にあった「奇跡のアニメ化!『映像化不可能』と言われた超大作が、ついに。」という言葉に、昔のことを思い出しました。

高校生の頃に、瀬名秀明先生の「パラサイト・イヴ」を読んで、面白いと思いました。後に映画化すると知り、ラストの、イヴが様々に形状を変える描写をどうやって映像で表現するのかとワクワクしました。しかし、実際には女優(葉月里緒菜)さんのままで、周囲が炎上しているだけだったので大変がっかりしたという話です。

原作と全然違うアニメとかドラマとか、それまでも散々見てきたはずなのに、すごく期待していたのはなぜだろう。当時CG技術が注目を集め始めていたからでしょうか。映画なのだから、テレビで放送されて無料で見られるものとは質が違うはずという思いもあったかも知れません。

「『映像化不可能』と言われた作品を映像化した」と聞くと、あたかも不可能を可能にしたように思えますが、映像化できる部分だけを映像化したとか、原作発表当時はタブー視されていたものが広く受け入れられるようになったとか、実態は様々でしょうね。

「新世界より」の感想は、また後日書き留めたいと思います。