低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

かながわ小児思春期DMセミナーに参加

「DM」というのは、糖尿病を意味する ”diabetes mellitus” を略したものです。ダイレクトメール講座ではないですよ(笑)。

16日(日)に行われた、この記事のイベントです。次女と一緒に参加しました。託児もあるのですが、難しい話だけど自分の持病として、少しでも何かを得てもらえればなぁと思い、一緒に席に就きました。

講演とグループトーク(「グループディスカッション」と言っていましたが、議論というよりは談話かと)の二部構成です。

岡山大学大学院の野口洋文先生による講演では、膵臓・膵島(インスリンを分泌する器官)移植について詳しく教えて頂きました。成功すれば移植後にはインスリン補充をせずに生活できる訳ですが、その効果も長年続くものではないようです。様々な副作用があり、インスリン注射よりも多額の費用がかかります。糖尿病性腎症の恐れはなくなっても、免疫抑制剤の副作用により腎症が起こることもあるそうです。日本国内では主に心停止ドナーからの移植であるために、あまりいい結果が出ていないということでした。現時点では、注射やポンプによるインスリン補充をしても血糖コントロールが良くならない場合の「最後の手段」という感じなのかと思います。再生医療においても、自己膵島再生を最終目的として研究が進められていますが、実用化にはまだまだ時間がかかるようです。特に、自己免疫疾患である1型糖尿病の場合、インスリンを分泌するβ細胞を再生させたとしても、再び自己免疫から攻撃される可能性があるので、難しい部分が多いのでしょう。

お話の中で、野口先生が「イブニング」で連載中の医療漫画「K2」(「スーパードクターK」の続編)で膵島移植が取り上げられていたことに触れ、「好きな漫画に自分が研究していることが出てきて嬉しかった」と仰っていました。夫も「もやしもん」についてそんなことを言っていたことがあります(農学部じゃないけど)。「イブニング」は夫が以前から購読しているので、膵島移植の話も多分読んでいると思うのですが、当時は身近な話題ではなかったためか、覚えていません。その話が収録されている巻は是非、改めて読みたいと思っています。前後が気になって、その一巻では済まなくなるかもしれませんが…(笑)。

休憩時間には、グリコのカロリーコントロールアイスを頂きました。去年はモナカでしたが今年はカップでした。血糖値はそれほど高くなかったので、インスリンは食べた後に注射しました。カップの表示を見ると、低カロリー(1個80kcalだそうです)の理由として「豆腐仕立て」とあり、「そんな感じはしないなぁ」と思いながら食べていたのですが、底に残った溶けた部分が豆腐風味でした。以前、どこのメーカーの商品だったか忘れたけど「植物性ヨーグルト」とかいうものを食べた時、「これ、豆腐じゃないか! 」と思いました。豆腐の風味は凍っていると感じないものなのでしょうか。

グループに分かれての話し合いの時も、次女は同席していました。次女は恥ずかしがり屋だと思うのですが、なぜかテンション高く動き回っていました。「母ちゃんひとり占め」で嬉しかったのだと思っておきます。高血糖気味だったかもしれません。我が家は患者会には入っておらず、通っている病院内でも特に交流はないので、このような機会はとても貴重です。去年も同じグループで参加された方とも再会できて、嬉しかったです。低血糖・高血糖の見分け方や、血糖値測定の回数、保育中の補食や先生へのお願い、食事やおやつについて、仕事であまり関われない父親ができることなど、色々な話ができて大変有意義な時間でした。我が家(と言うか私)の方針が緩すぎて呆れられてしまったかも…。

終了後、外はまだ明るかったので、横浜公園横浜スタジアム前に寄ってみました。

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ベイスターズのキャラクターが交代していたのを初めて知りました(笑)。