低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

銀の翼に希望を乗せて

三連休は秋田に行っていました

14日の朝に横浜を出て、16日夕方帰宅の予定。帰りの台風18号の影響を心配していない訳ではなかったのですが、「日本海側は大丈夫でしょう」と信じて出掛けました。今回は次女と二人の旅でした。

余裕を見なければ良かったのか

帰りの新幹線は、時間に余裕を見て列車を決めていました。行きがこまちだったので帰りは…、という気持ちもあり、14時10分発のスーパーこまち。16日秋田での予定終了がお昼前、駅までの移動時間と、昼食を取って駅の周りをゆっくり見てみようかなという考えでした。

お昼過ぎに秋田駅に着きました。NEW DAYSでパンとおにぎりを買ってベンチで食べました。 すごい雨で、全く外に出る気にはなりません。

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荷物を持ってふらふらしていたら朝日放送のアナウンサーさんに声を掛けられました。「飛行機から予定変更されたのかと思って」と仰っていて、「最初から新幹線ですよ。大丈夫じゃないですかね」と暢気に答えたことが、後から思い出すと恥ずかしい…。

自分達が乗車予定の2本くらい前でしょうか、運転見合わせの放送が流れ始めました。乗車時刻までは落ち着いて待とう、と次女にも話しました。私は内心全然穏やかではなかったのだけど、慌てても仕方ないし次女に不安を感じさせたくなかったので冷静でいるよう努めました。次女は状況が飲み込めていなかったのだろうけど、落ち着いているように見えました。駅に着いて即乗車する予定だったら、足止めされることはなかったかもしれません。

帰れない、かも…

仙台行き・新宿行きの高速バスも満席。正確には、私が聞いた時点では仙台行きの最終便は1席空いていましたが、次女を膝の上にというのも次女が辛いだろうと思って、その席は取りませんでした。私達の後に大勢並んでいたのですぐに埋まったことでしょう。

ここで、当日中の帰宅は諦めるしかないと思われました。みどりの窓口への行列に並びながら、実家の妹に「泊めてもらうかも」と電話。自宅の夫にも「今日中には帰れなそう」と電話。長男の声が聞こえて、悲しくなりました。

帰れるかも!

奥羽本線の上り列車が発車するという放送がありました。「実家(大曲)には、妹に迎えに来てもらわなくても着けそうだ」とぼんやり思っていた中、電光掲示板の行き先「新庄」を見て目が覚める思いがしました。「新庄からつばさに乗れるんじゃないか? 」

東北新幹線や山形新幹線については、運休などの情報は見聞きしていません。携帯の乗換案内で調べてみると、接続は大丈夫そうです。自宅最寄駅への到着予定が23時半頃でしたが、これは行ってみてもいいんじゃないかと、待ち列を抜けて改札を通りました。

当日中に帰りたかった理由

「実家が近いんだから、泊まればいいじゃない」と思われたかもしれません。急いだ理由は幾つかあります。

  • 次女の希望

「じいちゃんの家に泊まるのと、遅くなるかもしれないけど横浜のおうちに帰るのとどっちがいい? 」と聞いた結果。次女の意図は「ぼっとん便所が嫌だ」に尽きると思いますが…。

  • 注射針のストックがない

この時点で、インスリン注射の針が残り1本でした。夕食前の分を打ったらなくなってしまいます。保険証は携帯していたものの、針は家には沢山あるのでこちらの病院でわざわざ処方してもらうのもなぁ、と。翌朝の注射を打たない訳にもいかないし、針を刺しっぱなしするのも漏れそうで怖いし(平山瑞穂先生の「シュガーな俺」という小説には「針を交換しないで数回打つ」という感じの表現があります)。そもそも病院に行ってたら、帰宅時間が更に遅くなってしまう。

  • 夫の出勤に関わる

長男(2歳)がいるので、私が帰宅しないと夫が出勤できません。義母に預けるとすると、夫が車で出勤する(本当は禁止)ことになってしまうだろうから、私が帰宅後に迎えに行くのが難しいのです。義母も、孫の世話ウェルカムな人ではないし。夫は金曜の時点で「台風の影響によっては月曜来れないかも」とは言ってあったそうですが、以前家庭の事情で休んだことを役員に釘を刺されたことがあり、私も心苦しいです。長男も連れて来ていたら、実家に1泊の可能性が高かったでしょうね。長女は夫と一緒に登校すればいいので。

  • 特殊な切符

今回「三連休乗車券」という切符を利用しました。

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特定の三連休の間、JR東日本の全線その他が乗り放題になるという切符です。新幹線・特急に乗るには別に特急券が必要です。未就学の次女は、新幹線の自由席なら切符なしで乗れますが、こまちは全席指定なので、次女の席を確保するには乗車券・指定席特急券が必要です(子供料金)。この三連休乗車券は大人13,000円、子供4,000円と、子供料金が割安でした。帰宅が翌日になると、新たに乗車券を購入しなければなりません。満席で立席特急券で乗ることになったら次女の料金は不要になるかもしれませんが…。

割と空いていた奥羽本線

同じことを考えた人はそんなにはいなかったみたいで、列車は混んではいませんでした。大曲でどっと乗ってくるようなこともなく。湯沢辺りから大きな荷物を持った人が増えた感じでしたが、この辺だと元々、秋田新幹線より山形新幹線を使う方が便利なのでしょうね。

そう言えば自分も、湯沢より先まで乗ったのは初めてでした。余談ですが、「湯沢」と言うと「越後湯沢」を思い浮かべる人が多いみたいで、学生の頃、「帰省で湯沢行きの高速バスが云々」と話すと「一回新潟に出るんだ! 」と驚かれたことがあります。仙台からだよ? 超遠回りじゃん!

無事につばさに乗る

山形新幹線奥羽本線の一部で、新庄駅に乗換用の改札はないのですね。「そのまま1番線へ」と駅員さんの案内がありました。

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つばさも台風の影響が全くなかった訳ではなく、予定より数分遅れての到着でした。

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無事に自由席に乗り込んで、車掌さんから特急券を購入したところで少しホッとしました。まさにマイトウイングに助けられた気分。

※マイトウイング…「勇者特急マイトガイン」に登場するメカで、つばさがモデルになっています。ジェット機形態と新幹線形態に変形。

マイトガインが今でも大好きなので、いつかは乗ってみたいと思っていたつばさにこのような形で乗ることになるとは…。

停車駅が結構多くて驚きました。こまちは秋田県内では4駅しか停まらないので…。

関東に入ってからが長い

先行する列車が遅れているということで、ホームに入る前に停車とか、間隔を空けるために遅れて出発とか。

東京直前で「東京駅のホームが全て埋まっています」という待ち時間もありました。

トータルで30分近くの遅れだったでしょうか。降りて「やっと着いたー! 」と喜ぶ次女でしたが、これから東海道線と横浜市営地下鉄にも乗るんだってば…。

地下鉄に乗れたのが終電の1本前でした。自宅の最寄駅まで、夫が迎えに来てくれました。

意外と元気な次女

深夜の帰宅でしたが、次女は奥羽本線と東海道線で結構寝たせいか元気でした。翌朝も元気に起きました。

私は緊張しっぱなしで、車内で全く寝ませんでした。帰宅後も暫く、変な緊張感が続きましたね。

奥羽本線以降のどこかで足止めの可能性もあった訳で、本当に無事に帰れて良かったです。

記事タイトルはマイトガインの口上の一部なのですが、秋田駅で当日中に帰宅という希望を見出した時に頭の中に響いてきました(笑)。