絶版本と一緒に注文してしまったため、手に入れるのが遅くなってしまいました。
2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い (アスキー新書)
- 作者: Hagex
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/04/10
- メディア: 新書
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トメトメしく文字校正をしようと思っていたのですが…
誤字脱字衍字に付箋を付けていったらこのように、たくさんありすぎるのでやめました。釣り例文中のものはスルーしています。最初の軽快な文体を生かすためにあまり校正は入れないとか、そういうことかな。
自分も「釣り」をしてみようかなぁと思ったことがあります。多くの人の注目を集めたいというのではなく、偽ブログを作って夫を釣ろうかと。今にして思えば酷い思い込みなのですが、「家族から私一人が離脱して、夫と子供は義実家に住めば義母と夫は幸せ」と考えていた時期がありました。私を切り捨ててもらうためには不倫でもしているように思わせる(恋愛に興味が薄いため、実際にはしたくない)しかないかと。だから第7章の対談でトピシュさんが語っていた「釣り師になるには『ネガティブな気持ち』が最初に必要」ということがとてもよくわかります。
「夫の休日に子供を任せて出社していることになっているけど実は…という線で構想を練っていましたが、私は恋愛経験が少なく、まさに「自分を超えたエピソードを書くことはできない」ということで実行できずに終わりました。釣りブログができたところで、夫が喰いつくとも限らないし。あからさまにやっても空振りに終わった可能性が高いです。当時私が通っていた会社はオフィスっぽくない外観で、初めて行ったときはわからずに通り過ぎてしまいました。後で調べたら元はホテルだった建物だそうで。「奥さんがホテルっぽい建物から出てきたよ」という匿名のタレコミなんかも考えていたんですけどね(笑)。そんなことを思い出しつつ読みました。
2ちゃんねる家庭板の書き込み、特にエネスレ、DQ返しスレなどが大好きな私(ほぼROM専)ですが、釣りかどうかについてはあまり深く考えてはいませんでした。最近は見ていないのですが、既婚男性板の「寺」と呼ばれるスレにはあからさまなのがありましたね。家庭板とのコラボネタ(妻がそちらで相談する等)もありましたね。
釣り師の目的や活動するジャンル、好んで使われる対立要素やレスポンスのパターンなどの分類・分析はさすがだなぁと感じます。私なんて2ちゃんねる見るようになってまだ10年経ってないですから、まだまだです。それでも「フックを見つける方法」について「小・中・高校時の『国語のテスト』」と同じだと書かれているので、これを読んで「私にも釣りを見破れるかも」、そこから「私にも釣りができるかも」と考える人も出てきそうで、巧いなぁと思いました。私は多分釣りはしないですけど、見抜く方向で楽しんでいきたいです。