低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

「ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ」

石田敦子先生の漫画です。

ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ (バーズコミックス)

ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ (バーズコミックス)

 

表紙のおにいちゃんは怖い感じですが、普通にかわいい顔です(最初のひきこもりシーンでは顔が半分隠れている)。

妹のマコが学校で盗難の疑いをかけられ、物は見つかったものの疑われたこと自体が悲しくて、壁越しにおにいちゃんに助けを求めます。おにいちゃんはマコから話を聞いて「安楽椅子探偵」として真実を見抜きます。感激したマコは「おにいちゃんは探偵になるためにひきこもった」と純粋に思い込んで応援します。たまたま家の前にいたおにいちゃんの同級生にアピールしたり、学級で事件を募集したり。おにいちゃんが引きこもってしまった理由は中盤で明かされ、最後には部屋から出て犯人と対決…と言うか、自分の気持ちと向き合い、逆恨みで行動した相手の気持ちも理解して受け止めます。

一読した時は「妹萌え、ってやつか…」などと思ってしまったのですが、たぶん私の心が穢れているだけです。自分があまり妹達と仲が良くなく、「大好き」とか思った記憶がないから、きょうだい仲が良い話に感情移入しづらいのです。そういう個人的な感情を抑えて読んでみたら、長女にも読ませてみたい作品と感じました。事件(人が死んだり血が流れたりすることはない)解決にあたり、人の気持ちに考えを巡らす姿に何かを感じ取ってもらえれば嬉しいですが、最近コナンとか好きみたいなので、ただ楽しく読んでもらえればいいなぁと。最後に出てくる「簡単なアナグラム」が苦手なローマ字を学ぶモチベーションにならないかなぁという下心もあります。私はローマ字を習った時、「妹達に読まれたくないものはこれで書こう! 」と思って嬉しかったですけどね。手元にある植物の葉が何であるのか、ネット検索で調べようとキーワードを検討する場面も、調べ物をするときのヒントになるかもと期待。ただ、小学生向けに描かれたものではない(掲載誌は月刊コミックバーズ)ので、漢字のルビがないです。本人は「前後のつながりでわかる」と常々豪語しているので大丈夫かな。