低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

汚れじゃないんだけど…

 この本を読んでいる途中で、リビングのこたつの上に置いておいた。

寝室にいたら長男が持ってきて、「ティッシュにぺろってして拭いたよ」と言う。表紙カバー中心部に描かれているパソコンモニターの色を見て、汚れていると思ったようだ。掠れた黒マジックで塗ったようになっている。ティッシュ濡らしたかったのはわかるけど、ぺろってするなよ。唾臭いよ。「ここ、汚れてるんじゃないよ。こういう色なんだよ」と教えながらも笑いが止まらなかった。

暫くして「あっ、そうだ! 」と叫んでまたリビングに持って行き、すぐに戻ってきた。「消しゴムでゴシゴシしたよ」…だから、汚れじゃないって。唾臭さは消えたけど。

 

本は「お仕事小説アンソロジー」ということで、6人の作家さんによる様々な職業をテーマとした短編集です。平山瑞穂先生が一編書いていらっしゃるので購入しました。世知辛い世の中、それぞれの主人公が挫折や葛藤を経験しながらも、最後は前向きで爽やかな気持ちになります(全部は読んでないけど)。2、3と続刊があるようなので、ほとんど知らない作家さんですが読んでみようと思います。一読してオークション出品のつもりでしたが、一度は唾臭くなったものなので止めておきます。