「HOKUSAI―全部、北斎のしわざでした。展」に、3連休の中日に行ったので激混みだったわけです。日時指定のチケットでない場合、会期が長いと行くのをつい後回しにしてしまいます。その間に良かったという評判が流れたり、有名人が「行ってきた」という感想を上げたりするわけで、日が経つほどに興味を持つ人、「行ってみようか」と思う人は増えていくわけです。したがって、終盤の休日は混むに決まっている。早めに行くようにしよう、と思いながらも、割のいいバイトを見つけたりするとやはり後回しにしてしまうことが今後もあるのだろうなぁと思います。
展示は勿論、素晴らしいものでした。大胆な構図や細かい描き込み、現代に通じるいろいろな技法を北斎が使っていたという資料の数々は圧巻でした。拡大してスクリーンに映されていたもの(印刷だったかも)もありましたが、現寸でも拡大してもすごい絵でした。今年は大河ドラマ「べらぼう」や映画「おーい、応為」を観て、ちょっと浮世絵や北斎について知った気になってたところもあり、興味は尽きません。
展示内容が素晴らしいのは間違いないのですが、正直、列整理があんまり上手くないな…と思ってしまったのでそのことを書こうと思います。
会場はCREATIVE MUSEUM TOKYOというところで、ビルの6階です。エスカレーターで上がったところでもう人がいっぱいで、スタッフの方が整理券の話をしているのが聞こえました。人多すぎてそのスタッフさんも、どこにいるのか最初はわからなかったです。声のする方を探って、アナウンスされてる中申し訳ないなと思いつつ、「整理券はいただけるんですか?」と聞いたらその方が持ってらっしゃって受け取れました。この混雑ではアナウンスする人と券を渡す人との2人必要なのではないかと思いました。まぁいろいろな事情があるだろうとは思いますが。自分は14時50分頃に行って15時半の整理券を受け取りました。
一旦離れて、指定の時間に再度行って、待機列の最後尾に並ぶわけですが、会場前に3列ほどあった列は奥の通路に入り「避難用階段」の下に向かって伸びていました。避難用だけど何かあった時に大丈夫なのだろうかとまず思いました。マルイとかパルコとかで階段に並んだことは何度もありますが、あれらは普通の階段というか、普段から通行できるように開放されている階段なんですよね。それから、自分は多少息切れはしますけど階段の昇り降りが問題なくできる健康状態だが、そうでない人もいるだろうということを思いました。車椅子の方は階段を使えないので、おそらく会場前で待機し、列に並んだお連れの方が着いた時点で合流する感じだったと思います。待っているらしき方を見たのと、自分がスタッフとして働いたイベントでそういうオペレーションだったことがあるためです。でも、車椅子ではないが足の悪い人や、体力や年齢により階段の昇り降りがつらい人は大丈夫なのかなと思いました。「混雑時は階段に待機列を形成する場合がございます」とかチケット申込ページに書いておいた方がいいんじゃないのかなと思いましたが、そういうクレームを言っている方などは見かけなかったので、私が気にすることではないのかもしれません。自分が階段きつかったら、そういう記載があったら申し込まないだろうなと思っただけです。
東博とかだと敷地が広いので外に並ぶスペースがあるんですよね。適宜スタッフさんが配置されていて、4列でと声掛けがあります。夏の大奥展で、貸出用の日傘が配置されていたことも覚えています。この先コンサート会場とかできることになった場合、マジでどこに並ばせる気なのよと思いました。
あと、待機列ではなく、会場内の話ですが、入場受付時に「逆流禁止」と言われたんですよ。だから、1列でゆっくり進む感じなのかと思っていました。ところが会場内のスタッフさんは「列は作っておりません。お好きなところからご覧ください。奥の方が空いております」などと案内していました。先の展示を観てから戻ろうとして「逆流禁止」と言われたら嫌なので、通路の壁際に展示があるようなエリアは順番に観ていました。「物販エリアから展示エリアには戻れない」または「展示区分を越えたらそれより前には戻れない」という意味だったのなら、そう言ってくれればよかったのにと思います。
スタッフさんは展覧会のタイトルロゴ入りTシャツを着ていたのですが、色が黒だったのでもっと派手な色とかが良かったのではとも思いました。
タイトルに「都会の」と入っているのは、並ぶために階段を降りている間「都会の建物は縦にながいからなぁ」と思っていたからですが、あんまり都会とか田舎とか関係なかったかもです。


