低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

落とし物を交番に届けた娘と、届けてなんかいなかった母

長女が学校帰りに小銭を拾い、一旦帰宅した後「交番に届けてくる」と出かけていった。自宅から最寄りの交番まで徒歩10分くらい。友達と一緒だったので気持ちが盛り上がっているのだろうと、付き添わずに送り出した。

暫くして、学校から電話があった。交番のお巡りさんからの、親と連絡が取りたいから交番に電話してほしいという伝言。長女は家の電話番号も私の携帯番号も暗記していなかった。住所と学校名は言えたらしい。帰ってきた長女に、次に同じことがあったら連絡先がわかるものを持って行った方がいいね、覚えておくのが一番だけど、と話した。まぁ、いい経験になったのではないだろうか。学校に知られてしまったので、後日何か言われたら恥ずかしいと思うかもしれないが。


自主的に田舎道のゴミを拾ったことがある - 低い声で呟く

 

私は田舎育ちで、通っていた小学校区内に交番はなかった。市街地の警察署までひとりで歩いて行ける気はしなかった。小銭を拾ったら母に渡していた。最初の時は「届けておいてね」と言ったと思うが、実行してくれたかどうか、後で確認はしなかった。届けてくれていると思っていた。

ある時「家の近くに交番がないから、落とし物はお母さんに渡せば警察に届けてくれるんだよね!」と母と妹の前で言った。すると母は「は?届けてなんかないわよ」と言った。

子供心にかなりのショックだった。母も忙しくて付き合っていられないということだったのだろうけど、裏切られた感でいっぱいだった。以来、道端で落とし物を見ても拾わなくなった。落とした人だって、離れた警察署に行くよりは、通った道、落としたかもしれない場所を捜すだろう。

 

今、徒歩圏内に交番がある場所で子供を育てていられることを幸せに思っている。