低い声で呟く

横浜市内在住、オタクな3児の母によるブログです。

日雇い派遣の話

派遣という雇用形態に否定的なので長い間ノータッチで生きてきたが、昨年大変お金に困ったことがあって、借金増やすよりはと単発アルバイトで収入を増やす方向で考え、派遣会社への登録に至った。日雇い派遣の例外条件には該当しています。
最初は単発でも直接雇用で、と考えていたけど、やっぱり募集があまりないんですよね。求人サイトでは「パート・アルバイト」と書いてあっても、詳細確認すると実は派遣だったりしたこともある。条件としては直接雇用(職業紹介)のようだが現場では「派遣さん」と呼ばれ、源泉徴収票は勤務先に直接請求しろと言われ、どっちなんだよと思ったことも(実際は紹介で、派遣元・紹介元で従業員をグループ化するため便宜上纏めて派遣と呼んでいたのだろう)。
色々な仕事を体験できたのは、ある意味興味深く、面白いことだ。単純作業にはある程度向いていると思っていたが、ベルトコンベアとの相性が悪いことは今わかって良かったと思っている。更に年齢を重ねてから再就職してその時点でわかったとしたら大変なことだった。
誰にでもできる仕事ということで日雇いとして出ている求人であっても、このように人によっては壊滅的に向いていない仕事というのも中にはあるので、やったことがない仕事に最初から何日分も応募するということはできない。本当は初めての時に2日分纏めて応募してしまったが、それがベルトコンベア作業で時給もそれほど高くなく、切羽詰まっていたとは言え、とても後悔したので教訓としている。
普段、自分は接客に向いていないと思いながら接客の仕事をしているが、数ある仕事の中ではもしかしたら向いている方なのかもしれないな、ということにも気づいた。
色々経験してみる、という意味では、学生のうちにやってみるといいのではないだろうか。昼間学生は日雇い派遣の例外条件だし。若者は採用されやすいだろうし(個人の感想です)。大学の事務室や学生相談センターで単発アルバイトを探していた頃を少し思い出す。
経済的窮状からは脱したが、空いた時間の小遣い稼ぎとか、仕事に対する興味から、現在も応募することはある。一度やってみて悪くなかった、自分に向いていると感じられた仕事には再度応募することもある。採用されるとは限らないけど。
今の自分はいい経験ができているとは思っていても、それでも派遣という雇用形態には疑問があるし、派遣会社の数が多すぎること、日常的に何社も派遣を入れて労働者を集めている企業があるのは不健全に感じる。職種が限定されていた頃は、まぁ道理は通っているかな、自分は希望しないがそういう働き方もアリかな、とは思っていた。紹介予定派遣解禁の頃に学生時代を過ごし、就職活動をしていた年代です。自分なりに派遣を利用しているつもりであっても、派遣会社やそれを良しとする社会に加担してしまっているのは心苦しく思う。